tube•••真空管の話
特性をよく理解して使うのが良いと思っている適材適所って話なんですが。
iPod 等携帯オーディオの普及にあわせてなのか、最近 iPod を繋げられるほどほど高いオーディオシステムがでてます。
そのなかに真空管を使ったアンプもでていたりするんですが、私は
『なんで今さら真空管アンプ?』なんて思っちゃうのです。
人の好みはそれぞれですから、私などがとやかく言う必要は無いと思うのですが、
でも、「真空管独特の暖かい音がうんぬん•••••」とか言われると、『んにゃそれは音が歪んで(ひずんで)圧縮されているだけだから!!』、って言いたくなっちゃうんです。
とは言っても私も買おうかななんて思ったりもしたりしたことがあるんですよ。でもよくよく考えてみれば真空管を使ったアンプでそこそこちゃんとした音が出る値段を考えると、今使っているSANSUIのAU-α907DRと入れ替える意味がないという結論になるんですよね。
そういえば以前エレキットから出ている真空管アンプのキットの音を聞いてがっくりしたことがありますが、値段を考えればあのくらいが限界でしょうか・・・。
例えるなら『おろし金の上に乗って転がっているような不快感』とでいえばいいのでしょうか?。
きっちりした音(とは言ってもひずんで圧縮されている訳ですが)が出るすんごく高い真空管アンプを買う気もないし金もない、それにリスニングににそんなにお金をかけたくは無いとも思ってしまうのです。
そんなこんなでリスニング用のアンプに真空管は必要ないという結論になってしまうのです。
その他、マイクプリアンプにも真空管を使う意味がよく分からない、同じ理由ですけどね。
前のエントリーに書いたプリアンプの音を聞いてしまった後にはさらにその思いが強くなってしまいます。
アコースティックギターにも内蔵のプリアンプに真空管を使っているモデルが出ていますが、あれもさらに輪をかけて意味が分からない。
もともとひずみっぽい音が出るピックアップなのに、さらにひずませてどうするのだろう、とか思ってしまうのです。
確かにちょっとひずんでいると艶っぽく聞こえてしまうものなのですが、ほんとの意味で艶のある音になっている訳ではないのですよね。
テクニックとしてひずませて艶を出すというのは確かにあるし、録音した後のミックスの段階で私自身も使いはするのですが。
こう書きながらもギターアンプは真空管じゃないとだめだと思っています。
クリーントーンでも微妙にひずんで圧縮感がないと悲しいトーンになってしまいますから。
でもディストーションが深くなって行ってものすごいハイゲイントーンなら別に真空管でなくてソリッドアンプでもいいような気はします、というよりソリッドの方が扱いやすいでしょう。
圧縮音源の中抜け感を補完する意味で真空管を使ってごまかすより、きちんとしたパーツを使ってハイスピードなソリッドステートのいいアンプを作ってほしいです。

